35歳以上女性の約半数「育休前に描いたキャリアプランよりもキャリアをセーブ」―内閣府調査

育休 男性

内閣府は14日、「仕事と生活の調和推進のための調査研究」の結果を公表しました。
調査は、同居する小学生以下の子どもがいる20~49歳の男女2,853人を対象に
キャリア形成と育児との両立に関する課題を尋ねたものです。

◆ 育休前後で変わるキャリアプラン

調査によると、育休取得前後でキャリアプランの変化を年代・性別で比較したところ

  • 35歳以上女性の約半数が「当初描いていたプランよりもキャリアをセーブ」
  • 一方で男性は約8割が「キャリアプラン通り」または「キャリアアップ」と回答

という結果となりました。
特に女性は、子育て期にキャリアを抑制せざるを得ない状況が浮き彫りになっています。

◆ 両立に必要とされるサポートとは

「プラン変更せず仕事と育児を両立するために必要だったサポート」として挙げられた内容は、男女で異なりました。

  • 男性:「相談できる体制」(30.1%)「保育所などの子どもの預け先」(29%)
  • 女性「柔軟な勤務制度と利用のしやすさ」(41.9%)「職場の上司の姿勢」(36%)「職場全体の雰囲気」(36%)

つまり、制度面だけでなく、実際に利用しやすい職場環境づくり上司の理解ある対応
キャリア継続の大きなカギになることが分かります。

◆ 企業が取り組むべきポイント

今回の調査は、企業にとっても重要な示唆を与えています。

  • 柔軟な勤務制度(時短勤務・テレワークなど)の整備
  • 利用をためらわせない「雰囲気づくり」や上司のマネジメント研修
  • 保育施設・育児サービスに関する情報提供
  • 相談窓口やキャリアカウンセリング体制の構築

これらを進めることで、従業員のキャリア形成と子育ての両立を後押しできます。

詳細は内閣府の調査研究報告書をご覧ください。

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