派遣労働者の実態は?
みなさんの会社に派遣労働者はいらっしゃいますか?
令和4年「派遣労働者実態調査」から、
12.3%の会社で派遣労働者が働いていると分かりました。
この調査は、17000社とそこで働く派遣労働者、11000人を対象にしています。
大企業ほど、派遣労働者に頼っている?
業種の中で特に多いものは、以下の通りです。
- 製造業: 23.6%
- 情報通信業: 23.1%
- 金融業・保険業:21.0%
規模別にみると、規模が大きい企業ほど派遣労働者が働いていることが分かります。
1000人以上 | 83.9% |
300~999人 | 66.8% |
100~299人 | 47.8% |
30~99人 | 26.9% |
5~29人 | 8.4% |
なぜ、派遣社員を雇うの?
派遣労働者を働かせる理由は、主に3つあげられています。
- 欠員補充等、必要な人員を迅速に確保できるため:76.5%
- 一時的・季節的な業務量の変動に対処するため:37.2%
- 軽作業・補助的業務等を行うため:30.9%
以上のように、約7割が必要な人材をはやく確保するために
派遣労働者を働かせていると分かります。
正社員登用は、いばらの道?
派遣労働者は「45~49歳」「50~54歳」ともに最も高く、平均年齢は44.3歳です。
労働条件では、賃金は「1250円~1500円未満」が27.8%と最も高く、平均賃金は1510円です。
一般的に、派遣はパートよりも労働条件が良いイメージがありますね。
平均賃金は、3カ月間の賃金を日数で割ったものです。
休業手当や解雇予告手当の支給のために、計算されます。
キャリアップして、派遣から正社員になりたいと考えている方は多いかと思います。
派遣労働者で働いている理由の3割が「正社員の仕事がないから」と回答しています。
- 正規の職員・従業員の仕事がない(30.4%)
- 自分の都合の良い時間に働きたい(30.8%)
- 専門的な技能をいかせる(13.8%)
- 家事・育児・介護と両立しやすい(11.7%)
教育訓練・能力開発を派遣労働者に行った会社は、69.7%でした。
一方、派遣労働者を正社員にする制度がある会社は、14.3%
そのうち、過去1年間に正社員に採用したことがあるのは1.6%で、非常に狭き門です。
紹介予定派遣は、派遣から直接雇用することを前提としています。
紹介予定派遣制度を利用したことがある会社は、7.1%、
利用したことがない会社で「制度を知らない」割合が53.1%でした。
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