DX(デジタルトランスフォーメーション)の進め方、DX人材を確保するためには?

中小企業は、労働人口やマーケット縮小の課題に直面しており
デジタル トランスフォーメーションへの取組は必要不可欠になってきています。
しかし、中小企業が独力でデジタルトランスフォーメーションを進めることは難しいため
経済産業省は、「デジタルトランスフォーメーション支援ガイダンス」を公開しています。
さらに、日本商工会議所は、令和7年10月23日、
冊子「デジタル化でつながる中小企業の未来(2025年10月)」を公表しました。
この冊子では、「中小企業の経営者」が取り組むべきことに焦点を当て、
デジタル化に関心や意識を持ってはいるものの、何から始めればよいか分からない、
どのように進めればよいか迷っている中小企業の経営者に向けて、
デジタル化の具体的なステップや、直面しがちな課題とその解決策が、
ストーリー形式で解説されています。
勘違いしやすいDXの定義
DX(デジタルトランスフォーメーション)と聞くと
顧客管理システムや給与計算システムを導入するなどの
業務のデジタル化をイメージする方が多いと思います。
DXとは、業務のデジタル化だけでなく
売上や利益の増加、新しいビジネスの立ち上げなどデジタルを活用して
企業や組織の成長を目指すことです。
関連記事 経産省「DX支援ガイダンス」公開
DXに取り組むにあたっての課題
冊子「デジタル化でつながる中小企業の未来(2025年10月)」では、
DXに取り組むにあたっての課題として、人材不足をあげています。
中小企業基盤整備機構「中小企業のDX推進に関する調査」によると、
「ITに関わる人材が足りない」(25.4%)「DX推進に関わる人材が足りない」(24.8%)です。
次いで「予算の確保が難しい」(24.5%)、「具体的な効果や成果がみえない」(21.2%)、
「何から始めたらいいか分からない」(12.7%)などの意見もあります。
よって、中小企業等の経営者は、個人に依存しない、
組織的なデジタル人材育成・確保の仕組みの構築を目指すことが重要です。
事例 愛知県(太田樹脂株式会社)
冊子「デジタル化でつながる中小企業の未来(2025年10月)」では、
デジタル人材育成・確保に取り組む企業の事例も紹介しています。
太田樹脂株式会社は、愛知県岡崎市に本拠地を構える植物油を製造している会社です。
以下の取り組みを実行し、「デジタル人材を地域でシュア」しています。
- ITパスポートの取得目標を掲げ、合格者には祝い金を用意。
- 社内各部門に対しても、サイバーセキュリティ机上演習を実施
- コンサルや教育のサービスを市内の企業に提供するグループ会社を設立。
社内で人材を育成しつつ、地域を助ける人材を提供
DXにいたる4つのステップ
企業におけるデジタル活用は、以下の通り4段階に分かれます。
皆さんの企業は、どの段階にあたるでしょうか?
- ①デジタル未着手
- 紙や電話のように、口頭による業務が中心
- ②デジタイゼーション
- デジタルツールを利用した業務環境へ移っています
- ③デジタライゼーション
- データ利活用による、業務の改善を実現できている状態です
- ④デジタルトランスフォーメーション
- 蓄積されたデータを活用した販路拡大など
業務レベルを超え、デジタル化によるビジネスモデルの変革の段階です

皆さんの企業のデジタル トランスフォーメーションが、ますます進むとよいですね!
名古屋の社会保険労務士事務所 労務サポートは
企業のデジタル トランスフォーメーションをサポートいたします。
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