シニア社員の“働きがい”を高める ― ジョブ・クラフティングのすすめ
少子高齢化が進み、企業においてシニア社員の活躍がますます重要になっています。
近年注目されているのが、社員一人ひとりが自らの働き方を主体的に見直し
仕事に新たな意味や価値を見出す 「ジョブ・クラフティング」 という考え方です。
当事務所でも、シニア活躍推進のご相談が増えており
ジョブ・クラフティングは実践的で効果の高い手法として注目されています。
ジョブ・クラフティングとは?
ジョブ・クラフティングとは
「自分の仕事のやり方」「周囲とのかかわり方」「仕事に対する考え方」
を自分なりに工夫し、働きがいを再発見していく取り組みです。
シニア社員にとっては
・加齢による変化に合わせて無理なく仕事を調整しつつ
・長年の経験と人間性を活かし
・新しい役割や価値をつくり出す
ことにつながります。
「いまの自分だからこそできる工夫は何か?」
この問いが、キャリアの新しい一歩になります。
拡張的クラフティングと縮小的クラフティング
ジョブ・クラフティングには、大きく分けて2つの方向性があります。
拡張的クラフティング
役割や人間関係を広げ、新たな価値を発揮する動きです。
例)
・若手社員への技術伝承
・新しい役割の引き受け
・得意分野を深め、職場に貢献する範囲を広げる
縮小的クラフティング
仕事量や負担を見直し、無理なく働き続けるための調整です。
例)
・体力に合わせた業務量の調整
・得意分野に仕事を集中させる
・働き方の比重を生活とバランスさせる
この2つをバランスよく組み合わせることで
シニア社員は“無理なく長く、そして価値ある働き方”を実現できます。
■ジョブ・クラフティングがもたらす3つの効果
①シニア社員本人への効果
・働きがいの向上
・心身の健康維持
・仕事への前向きな姿勢の回復
②職場への効果
・技術・知識の円滑な継承
・若手の成長支援
・チーム全体の活性化
③社会への効果
・高齢者が働き続けられる環境づくり
・生涯現役社会の実現
企業にとっては人材不足の解消にもつながり、非常に重要な取り組みです。
ジョブ・クラフティングの注意点
ジョブ・クラフティングは「自分がラクになるための工夫」に思われがちですが
成功させるには次の点が重要です。
1. “職場全体のため”という視点が欠かせない
個人の工夫が、周囲の業務にどのように影響するかを考えながら進めることが必要です。
2. 小さな工夫を積み重ねる
一度に大きく変えるのではなく
「少しずつ変える → 効果を確認する」
これが負担なく継続できるポイントです。
3. 上司・同僚との共有・調整が重要
勝手に仕事を変えると混乱が生じます。
・仕事内容の調整
・役割変更
・後輩支援などの新しい取り組み
は、職場と相談しながら進めることが大切です。
シニア社員にとっては、加齢による変化を前向きに受け入れつつ
経験や人間性を活かして新しい役割をつくれる、非常に効果的な手法です。
社労士としてできる支援
当事務所では
●シニア社員の役割設計
●ジョブ・クラフティング導入のサポート
●人事制度・評価制度との連動
●定年後再雇用制度の改善
●若手との協働を促進する仕組みづくり
など、企業の実情に合わせた支援が可能です。
シニア活躍は「制度」だけでなく、「現場の働き方の工夫」で大きく変わります。
ぜひお気軽にご相談ください。

