「アルムナイ」は人手不足への処方箋になるか?
名古屋の社会保険労務士事務所、労務サポートです。
人手不足が深刻化する中、アルムナイ(退職者)の採用が注目されています。
アルムナイは、すでに企業の文化や業務内容を熟知しているため
早期に戦力化が可能であり、採用コストの削減にも繋がります。
株式会社ハッカズークが、「2024年最新版 アルムナイと再入社に対する認識調査」を実施し
その結果を発表しました。
今回の調査について、詳しく見ていきましょう。
調査結果の概要
質問:過去に所属していた企業の退職者同士とつながりを持ちたい?
- 非常にそう思う:10.6%
- そう思う:32.3%
- どちらともいえない:30.0%
- そう思わない:11.0%
- 全くそう思わない:18.0%
以上のように、全体では42.9%の方が「非常にそう思う」、「そう思う」とポジティブな回答を示し、
20代から40代にかけてほぼ半分に近い割合の方がポジティブな反応を示しました。
質問:過去に所属していた企業とのつながりを持ちたい?
- 非常にそう思う:8.0%
- そう思う:31.0%
- どちらともいえない:30.0%
- そう思わない:13.0%
- 全くそう思わない:18.0%
以上のように、退職した従業員と企業とのつながりにおいて
所属していた企業とのつながりを持ちたいかを確認したところ
全体では39%の方が「非常にそう思う」、「そう思う」とポジティブな回答を示しました。
また、20代から30代にかけてほぼ半分に近い割合の方がポジティブな反応を示しました。
質問:過去に所属していた企業とのつながりで何を求めますか?
- 元所属企業からの求人や業務委託に関する情報:36.8%
- 元所属企業とのビジネス連携:13.8%
- 元所属企業の取り組みや今後の戦略の共有:22.4%
- 現役社員とのカジュアルな交流:27.0%
以上の結果から、アルムナイ同士でのつながりに対して
どのようなものを期待するかを確認したところ
「ビジネスの情報交換ができる」が最も割合として多い結果となりました。
また、年代ごとで期待する内容に傾向があることが明らかとなりました。
まとめ
この調査の結果から、若い世代ほど、退職した企業やその社員とのつながりをポジティブに捉えているようです。
20-30代は再入社も視野に入れた関係を求めている一方で
40代以上はビジネスパートナーとしてのつながりを重視する傾向がありました。
優秀な人材確保が難しい中で、企業側もアルムナイ採用に対する関心が高まっています。