傷病手当金もオンライン申請に対応「電子申請サービス」が令和8年1月開始

協会けんぽは、給付申請などの手続きをオンラインで行える「電子申請サービス」を
令和8年1月13日から開始する予定です(令和7年10月24日公表)。
これまで、傷病手当金や出産手当金の申請などは
紙の申請書を作成し、郵送または窓口提出が必要でしたが
今後は手続きをオンライン上で完結できるようになります。
対象となる申請書
電子申請が可能となるのは、次のような手続きです。
オンラインでほぼすべての申請が可能です。
- 傷病手当金支給申請書
- 出産手当金支給申請書
- 出産育児一時金支給申請書
- 特定健康診査受診券(セット券)申請書 など
なお、利用対象者は 協会けんぽに加入している被保険者・被扶養者(一部申請に限る)
および社会保険労務士 とされており、事業主は今回の対象外 です。
利用手順
電子申請は、平日8時から21時までご利用可能で
次のような手順で簡単に申請できます。
- ウェブサイトからマイナンバーカードを利用してログイン
- 申請書を選択
- 入力フォーマットに必要事項を入力し
 添付書類をアップロード
- 申請手続き完了
また、協会けんぽは2026年1月下旬に
「けんぽアプリ」をリリースする予定です。
電子申請が利用できるほか、健康に役立つ情報、便利な機能も実装予定です。
経営者が押さえておきたいポイント
1.社員の申請がスムーズに
これまでのように「会社で記入・押印 → 郵送」という流れが不要になるため
社員が自ら申請できる範囲が広がります。
傷病手当金など、休職時に迅速な支給が求められるケースでは
電子申請によって手続きが短縮されることが期待されます。
2.事業主も「制度理解」が必要
今回、事業主は利用対象に含まれていませんが
社員から「電子申請したい」と相談を受けることが想定されます。
会社としては、申請書の流れや添付書類の確認などを把握しておくと
トラブルを防ぎやすくなります。
3.社労士を通じた申請も可能に
社労士が電子申請の対象となるため
会社としては社労士を通じて申請を行うこともできます。
申請内容の確認や書類の不備対応など
専門家に任せることで手続きの正確性とスピードを両立できます。
名古屋の中小企業へのアドバイス
今後、社会保険の各種手続きはますます電子化が進む見込みです。
協会けんぽの電子申請は、その第一歩とも言える取り組みです。
紙の申請書を保管・郵送する負担を減らし、社員の利便性を高めるためにも
経営者として早めに制度の概要を理解し、社内担当者と共有しておくことが大切です。
詳しくは、協会けんぽ公式サイトをご覧ください。
👉 令和8年1月13日より「電子申請サービス」を開始します
「電子申請にどう対応したらいいか分からない」「社内で完結できるようにしたい」
そのような場合は、当事務所でも電子申請の流れや準備手順についてご案内いたします。
お気軽にご相談ください。

