組織サーベイ、その意義と課題
名古屋の社会保険労務士事務所、労務サポートです。
調査の背景
株式会社スタメンが2024年10月に実施した組織サーベイ調査は
396名の従業員と人事担当者を対象に、組織サーベイの現状と課題を明らかにしました。
調査結果のハイライト
1. 組織サーベイの意義
圧倒的多数の従業員が組織サーベイの意義を認めています。
- とても意義がある:31.3%
- どちらかといえば意義がある:58.4%
- あまりそう思わない:9.1%
- まったく思わない:1.3%
- 合計で約89.7%が組織サーベイに肯定的な見解を示しています
2. 結果の開示状況
興味深いことに、結果開示の状況は拮抗しています
- 結果を開示していない:51.8%
- 結果を開示している:48.2%
3. 満足度の違い:開示の有無による影響
結果を開示している場合
- とても満足:18.3%
- 満足:62.8%
- 合計満足度:81.1%
結果を開示していない場合
- とても満足:3.9%
- 満足:46.8%
- 合計満足度:50.7%
4. 改善への期待
従業員が組織サーベイで最も期待する改善項目は以下の通りです。
- 各個人の働きがい向上(17.4%)
- 待遇の改善(14.6%)
- 職場・オフィス環境の改善(14.3%)
- コミュニケーションに関する課題の解決(11.1%)
- 各個人のスキルアップ(11.1%)
重要な示唆
調査結果から明らかになった最も重要なポイントは、結果の開示が従業員満足度に大きな影響を与えることです。
結果を開示している企業では、満足度が約30ポイントも高くなっています。
結論
組織サーベイは単なる形式的な調査ではなく
組織の成長と従業員エンゲージメントを高める重要なツールです。
結果の開示と具体的なアクションが、その価値を最大化する鍵となります。
調査結果は以下からご覧いただけます。
【組織サーベイに関する調査】サーベイ結果を開示しないと30.5%も満足度が低下。