「リスキリング」の推進について

世界経済フォーラム(ダボス会議)は2018年から3年連続で
「リスキル革命」のセッションを行っており

「第4次産業革命により、数年で8000万件の仕事が消滅する一方で
9700万件の新たな仕事が生まれる」と予測した上で
「2030年までに全世界で10億人をリスキリングする」と宣言しています。

そのため欧米の企業では急速に取組が広がっているリスキリングですが
日本でもようやく本格的な取組がスタートしようとしています。

岸田政権は令和4年度第2次補正予算案を閣議決定し
「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」の中の
厚生労働部門である「雇用・労働総合政策パッケージ」が、
7444億円分の予算を伴って盛り込まれることになりました。

リスキリング関係でいえば
人材開発支援助成金に、新たに
「事業展開等リスキリング支援コース」が設置され

新規事業立ち上げなどに伴い、新たな分野で必要となる
知識・技能を修得させるためのOff-JTを実施した事業主に対し
経費助成・賃金助成をおこなうもので
1事業所1年度当たりの助成限度額は「1億円」となっています。

鍵となるのが、「労働生産性の向上」です。
「労働生産性」とは、分母を「労働投入量」分子を「付加価値」
とした「分数」で言い表すことができますが

「働き方改革」は、「分母」の「労働投入量」を圧縮する動きです。
「リスキリング」は、「分子」の「付加価値」を「拡大」する動きです。
そして、両方の動きを加速する要素が「DX」です。

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